カッサラ州ルーラルカッサラ郡零細農家支援計画

カッサラ州ルーラルカッサラ郡零細農家支援計画

 2017年2月26日、日本大使公邸にて、草の根・人間の安全保障無償資金協力「カッサラ州ルーラルカッサラ郡における零細農家支援計画」(5万937ドル相当)の贈与契約署名式典が執り行われました。

                    

                                       署名式典の様子

 カッサラ州は、スーダン東部に位置しており、州民の75%が農業に従事しています。しかし、国内避難民に加えて、隣国エリトリアからの難民も流入するため、州政府の予算の多くが、避難民対策に充てられており、農村地域の開発は進んでいません。特に、灌漑設備が整備されておらず、降雨に依存する天水農業を行っている地域では、気候変動に伴う干ばつによって、農民の生活は大きな打撃を受けてしまいます。

 日本政府は、同州のルーラルカッサラ郡に対する農業環境を整備するため、ソーラーシステムを利用した井戸を掘削し、農業灌漑用の配水パイプを敷設することを決定しました。また、苗や種、小型農耕具を供与するとともに、気候変動に適応した野菜栽培に関する農業技術も指導します。

 式典に参加した伊藤秀樹大使は、スピーチの中で、本案件により、太陽光発電による灌漑システム導入と、気候変動に適応するための教育という、ハードとソフト両面からの支援ができることを嬉しく思う、と述べました。

 これに対して、郡の人民委員会会長、被供与団体の代表者らは、日本政府、日本国民に向け、零細農家の自立のための支援に対する謝意を表されました。

 農業灌漑を整備することで、農作物の安定した収量が確保され、地域に暮らす7800人の貧困が改善することが期待されています。