米財務長官と米輸出入銀行総裁のスーダン訪問について

令和3年1月10日
米財務長官と米輸出入銀行総裁のスーダン訪問について

1.ムニューシン米財務長官によるスーダン訪問
 2021年1月6日(スーダン時間)、ムニューシン米財務長官はスーダンを訪問し、ヒバ・スーダン財務・経済計画大臣代行とともに、スーダンが世銀に対して負っている延滞債務(アリア)の解消に向けたブリッジ・ローンを提供するための了解覚書(MoU)に署名しました。
 このローンを活用してスーダンが世銀に対するアリアを解消すれば、同国は世銀グループからの年間融資15億米ドルに対するアクセスを27年ぶりに回復することが可能になります。
 また、スーダンが世銀に対するアリアを解消することは、同国が取り組む重債務貧困国(HIPC)イニシアティブを進めるにあたって大きな一歩となります。

 
2.リード米輸出入銀行総裁のスーダン訪問
 2021年1月7日(スーダン時間)、スーダン訪問中のリード米輸出入銀行総裁は、ヒバ・スーダン財務・経済計画大臣代行とともに、スーダンにおける米国の輸出・投資に関して10億米ドル規模の融資を提供するとした了解覚書(MoU)に署名しました。当該MoUでは、同銀行を通じて融資を受ける、インフラ、農業、エネルギー、鉱業、通信、医療分野のプロジェクトについてコンセンサスがなされました。
 また、リード米輸出入銀行総裁は同日、ハーシム・イブンオウフ・スーダン・インフラ運輸大臣代行と会談を行いました。同大臣代行によりますと、両者はスーダン・米国間の投資誘致・資金呼び込みのための履行メカニズムの策定、及び会社法や投資促進計画等の両国の関係発展に資するあらゆる法律の整備で合意しました。また、同大臣代行は、リード総裁が在スーダン米国商工会議所の開設、及び今般の合意を果たすためのスーダンの銀行整備を目的とした銀行改革の実施を約束したと伝えました。
 さらに、リード米輸出入銀行総裁は同日、オサマ・アフマド・アブドゥルラヒーム・スーダン保健大臣代行とも会談を行いました。両者は米国CDC(疾病予防管理センター)の知見共有やバイオメディカル・テクノロジーの協力等、医療・保健分野における協力の可能性について協議しました。
 
 
【参考情報】
スーダン財務省声明(ムニューシン米財務長官とのMoU署名)
https://www.facebook.com/SudanFinance/posts/236852011143320