服部大使による令和元年度対スーダン草の根無償資金協力「マイセトーマ研究所マイセトーマ症患者支援計画」で建設した職業訓練所引渡式の出席
令和3年8月25日
服部大使による令和元年度対スーダン草の根無償資金協力「マイセトーマ研究所マイセトーマ症患者支援計画」で建設した職業訓練所引渡式への出席
8月24日、ハルツーム市ソバにあるマイセトーマ研究所(ソバ大学病院内敷地)において、服部大使は、令和元年度対スーダン草の根無償資金協力「マイセトーマ研究所マイセトーマ症患者支援計画」で建設した職業訓練所の引渡式に出席しました。本件は、8.9百万円(約8.1万米ドル)相当の資金を使い、マイセトーマ患者(WHOによって世界で認定された第16番目の顧みられない熱帯病)の社会復帰のための職業訓練を支援する事業です。引渡式は、インティサール高等教育大臣、マリアム外務大臣、イブラヒム産業大臣、ファドア・ハルツーム大学学長及びアワッドサアド・スーダン科学技術大学学長など400名以上が参加する盛大な式典となりました。また、この模様は同日のテレビ報道及び各媒体を通じて報道されました。
服部大使、ファドア・ハルツーム大学学長によるテープカット
服部大使は、「本件は、マイセトーマ患者に手工芸品、陶磁器、農業、木工作業等のさまざまな分野で、職業訓練を通じて知識とスキルを習得する機会を与えることで、マイセトーマ患者の生計と自立を支援するプロジェクトです。特にファハル・マイセトーマ研究所長を始めとする多くのスタッフによる努力に感謝するとともに、多くのマイセトーマ患者の支援につながることを心から願っています。」と述べました。
職業訓練所施設内見学 服部大使スピーチ
マリアム外務大臣(右から1番目)イブラヒム産業大臣(左から2番目)
インティサール高等教育大臣は、「今回、日本政府からマイセトーマ患者の職業訓練をする施設を供与していただき、日本の人々に感謝します。マイセトーマ病に感染した患者は、非常に厳しい生活を強いられており、今回の職業訓練所開設は、患者の方々を支援する非常に素晴らしいものと思います。」と述べました。
ファドア・ハルツーム大学学長は、「ハルツーム大学は、ファハル・マイセトーマ研究所長が長年取り組んでいたマイセトーマ病の研究及び患者を治療する施設が必要と考え、マイセトーマ研究所を開設しました。ファハル所長による功績は、世界におけるマイセトーマ研究の進展に多大な貢献を果たしており、同所長の活躍を讃えます。今回、日本の資金を使い建設した職業訓練所は、今まで貧困に苦しんでいたマイセトーマ患者の生活を支援することになる非常に素晴らしい貢献であり、日本の皆様に感謝します。」と述べました。
左から、ファハル・マイセトーマ研究所所長、服部大使 左から服部大使、ファハル・マイセトーマ研究所所長
ファドア・ハルツーム大学学長及びインティサール高等教育大臣