水内臨時代理大使のポートスーダン訪問: 日本支援による国連機関人道支援プロジェクト視察

令和6年6月11日
水内健太郎臨時代理大使及び随行団は、スーダンの人道危機を救済するための国際的な取り組みについて、WFPをはじめとする国連の主要機関から報告を受けた。
 
水内氏は、在スーダン大使館員及びJICA職員を伴い、2024年1月と3月の2回にわたりスーダンを訪問した。
 
 水内代表を団長とする日本代表団は、2回のミッション期間中、日本政府が国連機関を通じてスーダンの人々に提供した人道援助物資の配送状況を視察するため、国内避難民の集合場所や食糧工場を訪問するなど、幅広い活動を行った。この活動の一環として、代表団は子どもや女性を含むスーダン国民に会い、彼らの状況やニーズについて話を聞いた。
   

 訪問の傍ら、日本代表団は、世界食糧計画(WFP)、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)、国連食糧農業機関(FAO)スーダンの国連人道問題調整事務所(OCHA)など、救援・人道支援に取り組む国際機関の責任者や代表とも会談した。
 
 日本代表団とクレメンタイン・ンクウェタ・サラミ国連常駐・人道調整官との間でも重要な会談が行われ、両者はスーダンの人道状況への対応について前向きかつ重要な協議を行った。
 
2023年中にスーダンの国内避難民、難民、帰還民を支援するため、日本が複数の国際人道支援団体を通じて提供した総額は約9千2百万ドルに達した。
 
水内臨時代理大使は、スーダンの人々への日本からの貢献が最大限に活用されるよう、多くの関係機関やその職員が国内外の関係者と協力しながら努力していることに謝意を表明した。
 
日本とスーダンの関係については、スーダンの独立以来の歴史的な関係に言及し、この困難な時期に日本人がスーダンの人々に提供した人道支援を通じて、この関係が続いていることに喜びを表明した。