経済協力プレスツアー「リバーナイル州灌漑スキーム」

令和元年11月7日
経済協力プレスツアー「リバーナイル州灌漑スキーム」
 
 
 2019年10月22日、日本大使館はリバーナイル州アリヤブ地区灌漑プロジェクトにおいてスーダン報道関係者に対するプレスツアーを行いました。同ツアーには、スーダンの主要新聞の記者4名が参加し、日本が行っている灌漑事業の概要及び成果などについて、マリアム アルガシム リバーナイル州農業省事務次官代理、及びアリヤブ地区農業協同組合関係者より説明を受け、その後現場視察を行いました。

              
             農業省地域事務所での会議     アリヤブ地域灌漑用水設備      用水路の全長は15キロ


 このプレスツアー後、参加したAl Watan、Akhbar Al Youm、Sudan Independent 3紙に日本農業支援に関する記事が掲載されました。

 
 スーダンでは農業が主要産業ですが、非常に乾燥している土地のため十分な栽培ができないことから、ナイル川流域の人々は河川の水を使った灌漑による農地を営んでおります。しかし、十分な灌漑設備がないため、農民の要望する農地は確保されておりません。このため、日本はリバーナイル州及びカッサラ州などの3カ所に、無償資金協力によって老朽化した灌漑ポンプに代えて新規にポンプを設置する事業を行い、リバーナイル州においては従来では栽培していなかった野菜や果実の栽培を実施する技術協力を実施しました。この結果、大規模な灌漑を効率より使用しながら作物を栽培することが可能となり、かつ今までになかった種類の農作物を栽培するなど、地域農民に裨益した事業となっております。



                                 
                    灌漑ポンプ             地域女性メンバーによる家庭農園          野菜乾燥機