紅海州トーカー郡女性職業訓練センター引き渡し式典

紅海州トーカー郡女性職業訓練センター引き渡し式典


  2017年11月6日、伊藤秀樹大使は、紅海州トーカー郡トーカー村に出張し、女性職業訓練センターの引き渡し式典に出席しました。

 紅海州トーカー郡は、肥沃な土壌に恵まれており、1960年代には「スーダンのパン篭」の名で知られていました。現在でも、トーカー村の住民の約8割は、農業に従事しています。しかし、30年間に及ぶ干魃や予算不足などのため、開発が進まず、貧困が慢性化しています。

 これに対して日本政府は、草の根・人間の安全保障無償資金協力80,445ドル相当を用いて、女性訓練センターを建設し、また、冷蔵庫やオーブンなどの訓練機材も提供しました。センターでは、地域の女性を対象に、トマトやオクラなど地場産品の加工や販売の他、手芸裁縫に対する職業訓練が行われます。なお、講師は紅海州や地元NGOなどから派遣され、受講者自身も少額を負担することで、スーダン人自身が、自立的に施設を運営して行きます。

  
  
            伊藤大使とトーカ郡長によるテープカット                 訓練センター開設を喜ぶ地域の女性たち

 引き渡し式典に出席した紅海州社会福祉省局長、トーカー郡長らは、女性開発への取り組みに対する日本政府の支援に謝意を伝えるとともに、戦後の復興を可能にした日本国民の強靱な精神力に言及しながら、プロジェクト成功への意気込みを語りました。

 これに対して伊藤大使は、天然資源に恵まれない日本が、男女の区別なく職業訓練を行い、人的資源を重用することで戦後の復興を成し遂げた経験を紹介し、トーカー郡が経済的に安定し、さらに「スーダンのパン篭」として再興することを願っている旨、アラビア語でスピーチしました。大使スピーチのアラビア語原本英語訳は、それぞれリンクをご覧下さい。

  
本案件では、600世帯の女性が生計手段を習得し、持続的な収入を手にすることが期待されています。また、間接的には、農産物の価格安定化を通じて、2,500人の地域の農民にも裨益することができます。

 引き渡し式典については、Akhbar Al-Youm紙(2017年11月8日発行)、Sudan Vision(2017年11月9日発行)など、当地新聞でも報道されています。