伊藤秀樹大使 着任4年目の挨拶

伊藤秀樹大使 着任4年目の挨拶


 皆様、こんにちは。駐スーダン大使の伊藤秀樹です。

 昨年の9月、皆様にホームページでお目にかかってから、一年が過ぎました。この一年間を振り返り、日・スーダン関係の現状について御報告させていただきたいと思います。

 日本政府は、引き続き、農業開発、基礎生活、平和の定着の三つの分野を中心にスーダンを支援することで、日・スーダン間の友好関係を発展させており、その成果は着々と実りを上げてきました(詳細に御関心をお持ちの方は、こちらを御覧下さい)。日本政府は、インフラの整備だけにとどまらず、それらをスーダン人が自らの手で管理運営できるように、長期的な視点から支援しています。単に魚を与えるのではなく、その釣り方を伝授するという方針は、スーダン政府や国際機関から、高く評価されています。
 また、開発協力に加えて、日・スーダン間の、文化・スポーツ交流にも力を入れてきました。文化の面では、剣術の演舞や、和太鼓の公演を行いました。スポーツの分野では、引き続き、スーダン人レスリング選手の東京オリンピック出場を目指してスーダンと協力しており、スーダン人レスリング選手4名が、一ヵ月間、日本体育大学でのトレーニングに参加しました。国費留学生も、今年は1名増えて、5名のスーダン学生を日本に送り出すことができました。

 両国の政府間では、昨年8月のナイロビでのTICAD注1) VIにおける日・スーダン外相会談、12月の戦略的実務者招聘による薗浦健太郎外務副大臣とカマル・スーダン外務担当国務大臣の会談、本年8月のモザンビークでのTICAD閣僚会合における堀井学外務大臣政務官とアタルマナーン・スーダン外務担当国務大臣の会談が、それぞれ行われました。

 これまでに私は、スーダン全18州のうち17州を訪問し、政府高官や地域の人々と交流を深めてきました。当地メディアからのインタヴューにも応じ、日本政府が、何ら政治的意図を持つことなく、共に歩みながらスーダンを支援していることを伝え続けてきました。その度に、日本の文化・文明に対する高い憧憬、日本政府からの支援に対する厚い謝意と強い期待を受け取っています。
 他方、日本には、遠く離れたスーダンという国に対して、必ずしも正しいイメージが伝わっておらず、ともすれば、「危ない国家」というイメージが先行してしまいがちです。日本の皆様に、紛争だけではないスーダンの正しいイメージが伝わるよう、日本大使として、積極的に努力していく所存です。

 最後になりましたが、皆様のご多幸を祈念するとともに、引き続き、皆様のご支援とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。
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注1) TICAD, Tokyo International Conference on African Developmentアフリカ開発会議