カッサラ州ルーラルカッサラ郡における零細農家支援計画の引渡式典

カッサラ州ルーラルカッサラ郡における零細農家支援計画の引渡式典

 2018年2月18日から19日にかけて、伊藤秀樹大使はカッサラ州に出張し、対スーダン草の根・人間の安全保障無償資金協力として50,937ドルを供与した、「カッサラ州ルーラルカッサラ郡における零細農家支援計画の引渡式典に、出席しました。

 なお、伊藤大使のカッサラ州出張は、2014年12月の浄水施設の引渡式典、2015年8月のアル=ハトミア小学校建設の引渡式典、2016年11月の視察に続き、今回が4回目になります。

 スーダン東部に位置するカッサラ州は、農業を主産業としています。しかし、隣国エリトリアと国境を接していることもあり、紛争による難民の流入が絶えず、農業の開発が急務となっています。また、雨水に頼った天水農耕地域のため、農作物の収穫量が干ばつなどの影響を受けやすく、安定した生活を維持することができません。

 これらの状況を改善するため、日本政府は、太陽光発電を使った井戸および灌漑施設を整備し、また、対象となる農家に対して農耕や牧畜に関する技術指導を行い、住民が、持続的で安定した生計手段を獲得できるよう、支援することにしました。

     
    
                  太陽光パネルおよび井戸                       井戸の1km先で灌漑された農地

 引渡式典には、被供与団体であるタラウィエト開発機構注1)代表、カッサラ州社会問題省大臣、ルーラルカッサラ郡長、地域住民の代表者らが出席しました。出席者は、本事業が、貧困や栄養などの複合的な問題に対して、地域住民を巻き込みながら包括的に取り組む革新的な地域開発案件であることに言及し、日本政府による支援に対して謝意を表しました。
 
また、伊藤大使の離任を惜しみ、これまでの活動に対して、あらためて感謝の言葉が述べられました。

     
    
                  歓迎を受ける伊藤大使                              伊藤大使スピーチ

 本事業は、伊藤大使の三年半に及ぶスーダン駐箚で、最後の引渡式典となりました。スピーチの中で伊藤大使は、離任を翌週に控えながらも、零細農家を支援し、子どもたちの栄養改善に貢献できることを嬉しく思う旨、伝えました。
 伊藤大使のアラビア語スピーチ原本、ならびに英語訳は、それぞれリンクをご覧下さい。

 日本政府の支援により、二酸化炭素を排出せず、環境に配慮した太陽光発電による給水システムが完備され、地域住民の栄養状態が改善し、零細農家の所得が向上することが期待されています。

 なお、本式典については、当地新聞のAl-Mijihar Al-Siassi紙(2018年2月26日発行)で報道されています。
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注1)
Talawiet Organization for Development